こんやはちいさなおばけ、ニギのたんじょうび。ニギはおばのアルバからいっさつの本をもらいました。「たのしんでよんでね。」とひとこと、アルバは手わたしながら言いました。 まだまだちいさなニギですが、にんげんの子どもでいえばよみかきをならいはじめる年ごろ。それは、おばけの子どももいっしょです。でも、なにかちがいます。ひょうしから中のページまでぜんぶ、その本は「まっしろ」だったのです。